元々資源などの輸入を海外から行っていることや近年のグローバル化もあり、日本での国際物流は盛んとなっています。しかし、大型トラックのドライバー不足など様々な問題を含んでいます。軽貨物は積載量が少ないものの小回りも利きますし、ある程度までであれば長距離の運送も可能となっています。そのため新たな担い手としても活用することは可能かもしれません。ただし国際物流の場合船舶や航空機を利用して荷物の輸送を行うため空港や港まで行く必要が出てきます。ですが軽貨物の輸送のメインは近距離がメインのためニーズにマッチングしているとは言えないのも現状です。ですから港や空港から軽貨物による運送という形よりはいったん集配所などに荷物を集めたうえで軽貨物による運送を行うといった方法を取ることが現実的といえそうです。現状では輸送する荷物の量や距離などの観点から軽貨物が国際物流を担うことは難しいといえそうです。しかし近年働き方改革などによりドライバーの長時間労働をなくそうとする取り組みも行われているため、人材不足とはいえ比較的人員が多い軽貨物の運送業者の出番が増えることはあるかもしれません。今後の技術革新や制度改革などにより、状況が変化する可能性もありそうです。